認知症になりやすいのはどんな人か。医師の新井平伊氏は「認知症のリスクがもっとも大きいのは難聴。聴力の低下によりコミュニケーション能力が低下し、認知機能が急激に失われる。特にイヤホンで大音量の音楽を聴いている人は要注意だ」という——。

※本稿は、新井平伊『脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法』(文春新書)の一部を再編集したものです。

白いワイヤレスインイヤーヘッドフォン
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聴力低下は社会的な孤立を招く

運動や睡眠という大きなテーマの次に聴力低下が続くのは、意外な感じを受けるかもしれません。しかし加齢による聴こえの悪化は、聴力だけの問題に留まりません。聴力低下は、コミュニケーション能力の低下につながります。その先にあるのは、社会的な孤立、うつ病、そして認知症です。