希望が叶わそうなときこそ本質が現れる
どんなに良い条件の会社でも、彼にとっては「海外でプレーできる環境」でなければ意味がなかったのです。その一切妥協をしない姿に、また、なかなか決まらない間も腐ることなく、信念を持ってスポンサーを探し続ける姿に、海外で競技をすることへの強い意志を感じました。
最終的にその選手は、理想的な条件を提示してくれる企業に出会うことができました。けっしてあきらめず、継続して行動した証しだと思います。
このように、希望が叶わなそうなときの対応にこそ、その人の本質が現れます。先ほどの選手のように、逆境に直面しても信念を持って取り組める人は、結果を出しやすい傾向にあります。
他人を責めたくなったときこそチャンス
一方で、うまくいかない理由を他人のせいにする行動は、自分をラクに慰められる手っ取り早い手段なので、常態化し、泥沼にはまる傾向があります。
直面した状況を「どう判断するか」は自分次第です。仕事でもプライベートでも、自分が当事者として結果を出すのだという意識を持って対応すると、視界は大きく広がります。
「◯◯のせいでうまくいかない」と、他人を責めたくなったときこそ、今の状況を変えるチャンス。他人ではなく“自分に”理由があるとしたら……と仮定し、改善する方法を探る努力が必要です。
たとえどんなに小さなことでも、できることを継続して行っていると、どのような形であれ、必ず結果に変化が起こります。潜在能力を発揮できるかどうかは、目の前の出来事の捉え方に大きく関わっているのです。