意見が可視化されるので議論の質が高まる
<手順4 カテゴライズされたグループに「見出し」をつける>
すべての付箋を模造紙に貼り終え、いくつものカテゴリに分け終えたあとは、それぞれのグループを一言で表す見出しをつけていきます。
見出しをつけるのに迷ったときは、集めた意見の中から、最も分かりやすく表現されている付箋を1枚見つけて、そのまま見出しにすればOKです。
すべての見出しをつけたら完成です!
<手順5 完成した表を見て感想を共有する!>
KJ法で完成した表を見ながら1人ずつ感想を共有したり、ディスカッションに移っていきます。
模造紙に貼りつけた段階で全員の意見は可視化され、整理されているので議論の質はグッと高まります。
ここまでの手順を踏むと、20分程度かかります。1つのテーマに対してたくさんの意見を洗い出し、大まかな整理をするまでが20分でできてしまうのです。
これを話し合いしようものなら大変です。ああでもない、こうでもないと時間ばかり過ぎてストレスのたまる会議より、はるかに効率的に進めることができます。
続いて、KJ法を使って会議をするときのコツについてお伝えします。
説明はすべての整理が終わってから
<コツ1 話を聞かない! 話させない!>
手順3で付箋を受け取って模造紙に整理するときは、その内容について当人が「説明するのは厳禁」です。
1枚1枚の説明を聞いているといつまでたってもカテゴライズできず、参加者が飽きてくるからです。
説明や、感想の共有などは、すべての整理が終わったら行います。整理する時間と議論する時間は分離する。「混ぜるな危険」ですね。
ファシリテーターは、付箋をもらって貼っていくときは、その内容を読みながら貼りましょう。良い意見だなと思ったら「いいですね! 最高ですね! こういう考えもありますよね!」などと一言程度コメントします。参加者は共感してもらえた、受け入れてもらえたと感じるので、場の雰囲気が良くなります。