ここ数年、自殺者数は減少傾向にあったが…

厚生労働省と警察庁のまとめによると、8月の自殺者が1800人を超え、今年の月別ランキングで一番多かった。

ここ数年、自殺者の人数は減少傾向にある。しかし、8月は1849人と前年同月に比べ、246人(15%)も増えた。都道府県別では東京都が最多の210人で、前年同月比で65人(45%)も増えた。千葉、愛知、埼玉などでも前年より増加していた。

生きていれば何でもできる。未来は常にある。自殺ほど馬鹿げた行為はない。自殺をなくすにはどうすればいいのか。

厚労省は「心の健康電話相談」(0570・064・556)への相談を呼びかけている。

令和2年中における自殺の状況

沙鴎一歩は親しい知人に手紙を書くことを勧めたい。スマートフォンやパソコンのメールではなく、便箋にペンで一字一字ていねいに書こう。手紙の内容は何でも構わない。今日あった出来事でもペットのことでもいい。きっと書いているうちに心の高まりがおさまり、冷静さを取り戻せるはずだ。そうなればしめたものだ。手紙は出さなくてもいいだろう。

社会と経済をもとの状態に戻さなければならない

この夏、なぜここまで自殺者が増えたのか。ひとつは新型コロナウイルス感染症の影響だろう。

3月~5月の第1波に比べ、7月~9月の第2波の感染者の数は多く、グラフ上の波の大きさも見た目は2倍以上にも大きくなっている。その感染者数の増加が連日、テレビや新聞それにネットで報じられ、視聴者や読者は「第2波で都内の感染者が増えた。また緊急事態宣言かもしれない」「全国でも増え続けているけど、昨日よりは低い数字になった」などと一喜一憂させられる。

この状態が春先からずっと続き、しかも自宅にこもる生活が続いている。これでは滅入ってしまう。こうした要因が重なり合って、8月の自殺の増加に結び付いたのではないか。

新型コロナ対策で社会・経済活動が鈍り、人と人との交流が減った。多くの企業の経営も悪化しており、失業者が増えはじめている。早く社会と経済をもとの状態に戻さなければならない。