オンライン朝礼で一日のリズムをつくる
そこでお勧めしたいのが、オンライン朝礼、または夕礼です。チームの中に新入社員や転職・他部署から異動してきたばかりといったメンバーがいる場合には特にやってみるといいでしょう。
オンライン朝礼(または夕礼)というのは、毎日決まった時間にオンライン上に集まって、コンタクトレスで朝礼(夕礼)を行うということです。時間は10分から15分程度で十分でしょう。仕事の報告を詳しく行うというよりは、チーム全員が顔を見せ合って「おはよう」や「おつかれさま」を言い合うことが主な目的です。連帯感が生まれて、仕事や会社に慣れない新人には心のよりどころになり得ると思います。何より、決まった時間に実施することで1日のリズムにメリハリができて、行動計画を立てるうえでの指標にもなります。
気軽な情報交換の場として活用する
さらに言えば、テレワークでは、どうしても先輩や同僚のノウハウを学ぶ機会が少なくなります。わざわざ相談するほどのことではないけれど参考にしたいこと、ちょっと聞いてみたいことや教えてもらいたいことは、日々の業務の中でたくさん出てきます。そういう情報を気軽に交換する場としても、オンライン朝礼や夕礼をうまく活用するといいでしょう。
テレワーク時代になったからといって、上司と部下の在り方がガラリと変わってしまうわけではありません。ただ、これまで当たり前だった「毎日、顔を合わせる」ことがなくなったわけですから、その欠けた部分を埋めるための多少の工夫や新たな努力は必要です。さらに一歩進んで、テレワークという環境を活かしたより効率的なマネジメント術を確立していきたいものです。
(編集協力=白鳥美子)