楽天モバイルはまだプラットフォーマーではない
RCPの世界を構築していくための入口に位置するのが「楽天モバイル」。
しかし、この楽天の新しいチャレンジにはいささか、手厳しい評価が多いように感じます。厳しめの評価の背景には、現状の「楽天モバイル」は、まだ、プラットフォーマーではなく携帯電話会社だという点でしょう。
第4のキャリアとして参入した、「楽天モバイル」には、業界の活性化の期待を背負っています。既存の携帯電話会社3社だけでは、携帯料金は高いままで変わることはないであろう、そのような業界に対して、健全な競争原理を持ち込むことが期待されているのです。
楽天モバイルに、いま、求められることは、「安価で、ユーザーの満足度が高く、質の高いモバイル通信サービスを提供すること」なのです。グローバルを見据えた将来を考えれば、プラットフォーマーの構想は重要かもしれませんが、まずは、楽天モバイルを満足できるサービスに育てることが先だと感じている人が多いのです。消費者が満足できるサービスを提供できなければ顧客は離れてしまいます。そのことが、モバイル価格に転嫁されたり、ECを軸としたインターネット事業に影響が出るようなことがあれば、本末転倒となってしまします。そうならないことを見守る意味も込めて市場では厳しめの評価となっているのでしょう。