作家の金森重樹氏は、糖質を極力排除して、代わりに脂質をたっぷりと摂ることで2カ月で約30kgの減量に成功した。金森氏は、「小腹が空いたときは、牛脂スープまたは生クリーム入り紅茶を飲んでいた。紅茶ゼリーに生クリームをかけて食べるのもいい」という――。

※本稿は、金森重樹『運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット』(扶桑社)の一部を再編集したものです。

金森 重樹氏
撮影=湯浅立志

ステップ1 断糖高脂質食でケトジェニックになる

私がおすすめするダイエット法は、食生活を断糖高脂質食にシフトチェンジすることです。つまり、糖質を極力排除して、代わりに脂質をたっぷりと摂る食事を続けるのです。口に入れるものをガラリと変えることで、エネルギー代謝の仕組みを変えていきます。

お米やうどん、パスタ、蕎麦といった穀物(=炭水化物)を主食としている人は、主たるエネルギー源がブドウ糖になっています。ブドウ糖の働きによってインスリンが分泌されると、余分な糖質が体脂肪となって体内に貯め置かれることになります。

この仕組みをガラリと変えるのが、「ケトジェニックになること」です。わかりやすく言うならば、「糖質を断つことでエネルギー源を糖質主体から、体に貯まっている脂肪に切り替える」ことなんです。

ブドウ糖ではなくケトン体によってエネルギーを賄うようになれば、お腹まわりや顎下の贅肉など、「余分な脂肪」をどんどん燃やしていく体質になるので、僕のように「わずか2カ月で30kg」の減量に成功したりします。フォロワーさんの中には2年で約80kgのダイエットに成功した方もいます。

そのために必要なのは、まずは徹底した「断糖」です。平均的な現代人は1日で200~300gほどの糖質を摂取しているといいます。これに対して、いわゆる「糖質制限」では1日60g以内に収めましょうと提唱している人が多い印象です。

そんな中で僕が提唱するのは、1日に摂取する糖質を限りなくゼロに近づけるというもの。厳しく聞こえるかもしれませんが、断糖が「余分な脂肪をどんどん燃やす」ケトジェニックな体質を手に入れるための、ファーストステップなんです。