「オリジナル単語帳」を作るときのコツ
語学学習においての難関。それは、今まで知らなかった新しい単語をたくさん学ばなければならないということです。そして、新しい単語を一度で自分のものにすることは難しく、語学学習をする際に、この点でつまずく方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、どんな言語であっても、単語力こそが最も重要です。単語力がなければ、相手が発した言葉を聞き取ることすらできませんし、自分が言いたいこともうまく伝えられません。
そこで、単語力を養うために、私は自作の単語帳を作るようにしていました。
ポイントとしては、この単語帳では日本語を一切使わず、単語も意味も例文も全て英語で書くということです。
具体的には、まず、市販のメモ帳等を用意し、アルファベット順に3~4ページをそれぞれの文字に割り当てます。そして、覚えたい単語を見つけ次第、頭文字別に新しい単語を書き入れ、そのすぐ横にはその単語のシノニム(同義語)や平易な説明を英語で書き入れます。そして、同義語や説明を書き入れた後は、その新しい単語を用いた短い例文を書きます。
単語が出てこなくても別の言い回しで伝えることができる
新しい単語はどうしても使い慣れておらず、インプットした後も、実践的なアウトプットができるまである程度時間がかかってしまうものです。せっかく新しい単語を会話において使いたいと思っても、その単語をど忘れしたり、あるいは発音を間違えてインプットしたがために、相手方に伝わらないという経験をした方もいらっしゃるのではないしょうか。
自分の母国語以外の言語で会話をする際、言葉をひねり出そうとして“well(えーっと)”を何度も復唱してしまったり、沈黙してしまったりすると、自分の言いたいことを相手方に伝えられません。この際、新しい単語の同義語や平易な英語での説明をおさえておけば、たとえその単語がその場で出てこなかったとしても、別の言い回しによって、言いたいことはある程度は伝わり、会話のキャッチボールがつながります。もちろん、これはその場しのぎにすぎないので、後でもう一度単語帳を見ながらインプットし直します。
また、新しい単語を用いた短文を自分で作って、単語帳に書き加えることで、その単語の使い方もマスターすることができます。基本的には、英文を読んでいる際に新しい単語に巡り合った場合は、その英文1文を抜き出して、単語帳に書き入れる短文として用いていましたが、1文が長すぎるときは自分で頭を使って短文を作ったりもしていました。
私は今でも、ボキャブラリーを養うために単語の勉強を続けています。市販の単語帳だけではなく、アメリカの小中学校で用いられている理科や社会の教科書等も参照すると、実用性のある単語力を養うことができるようになります。
本稿で取り上げた英語学習方法が、皆さまの英語力アップにつながりましたら幸いです。