卒業生の就職先の年収から“稼げる大学”を調査した。
理工系でトップの会津大は、コンピュータ理工学部だけの単科大学。「本校の強みはコンピュータの基礎を徹底的に学ばせ、応用力のある人材を育てていること。英語教育にも力を入れており、卒業論文はすべて英語で書かせている」(兼本茂学生部長)。
女子大の1位は聖心女子大。2009年の就職率は96%を誇る。「女性の自立を建学の精神としており、社会に貢献できる人材の育成を行ってきた。1位の理由があるとすれば、建学の精神を守ってきた成果だろう」と佐久間勝彦副学長は話す。公立大のトップは国際教養大。1年間の海外留学を課している。源島福己キャリア開発センター長は「その1年で学生は人間として大きく成長する。語学力とコミュニケーション能力がある本校の学生に対する企業の評価は高い」と自負する。
外国語大で首位の東京外国語大は例年、マスコミへ就職する学生が多い。「卒業生が在校生のためにマスコミ塾を開いてくれるなど、いい伝統が受け継がれている」(関仁チーフ・キャリアアドバイザー)。
(ライヴ・アート=図版作成)