「0歳のときからディズニー映画を英語で見せて聞き取る力を育てた」

「Hello, Hi! Good afternoon!」

愛知県在住で同じく小5の水野環さんが流ちょうな英語で話しかけるのは、iPadの画面に映る外国人教師だ。今日学校であったことや休みの日にしたことなどの日常会話を流れるようにこなしたあと、高校レベルのテキストを手元に置き授業を受ける。やりとりはすべてが英語。“Yes.”という返事一つとってもネイティブと遜色ない。

水野環さん
撮影=黒坂明美
水野環さん

「普段はテキストを中心に会話や発音などのレッスンをしています。日常会話から入るので、普段の生活のことを英語で説明する力も身に付きます。今は英検2級に挑戦しているのですが、2次試験に面接があるので、それを意識して授業をしてもらうこともあります」(環さん)

講師陣は厳選されたフィリピン人が中心。有名大学に通うエリートが揃い、なまりも少ないという。生徒が指定した時間にスカイプで連絡が来て、1コマ25分の授業を週2回行う。

母・真里子さんは、海外旅行で英語力を発揮する娘を目の当たりにしたという。

「昨年、家族でオーストラリアに旅行に行ったのですが、ホテルのチェックインやタクシーの案内、飲食店の注文など、通訳のように活躍してくれました。私もジェスチャーで伝えるぐらいはできますが、飲食店のわからないメニューを『これ何?』と聞いても説明される英語が聞き取れないんです。家族揃って、環に頼り切りの状態でしたね(笑)」

現地の人とコミュニケーションをとれたことで思い出もできたそうだ。

「アイスクリーム屋さんに行ったときに娘が『今日は私の誕生日なんです』と英語で説明したら話が盛り上がって、アイスを1個おまけしてもらえました。冗談を言えるくらいコミュニケーション能力が十分についたんだな、と嬉しくなりました」(真里子さん)

オンライン英会話を習わせたきっかけを真里子さんに聞いた。

「これからは英語力が必要になると思い、0歳のときからディズニー映画を英語で見せて聞き取る力を育てたり、子供向けテキストで学習させたりはしていたんです。英検4級までは筆記のみなので合格できましたが、3級からは2次試験で面接があるので、アウトプット力をつけないといけないと感じました。それでオンライン英会話のレアジョブのリップルキッズパークを利用することにしました」