物流は「国の血液」、不可欠で重要な仕事
——これから取り組んでいきたいことは何ですか。
トラックドライバーたちのプライドの底上げですね。
物流は「国の血液」とも呼ばれるほど不可欠で非常に重要な仕事です。世間から「邪魔」だ「遅い」だと言われがちな彼らですが、トラックドライバーは男女を問わず誇りを持って働いています。荷主や消費者に、彼らの存在を少しでも意識してもらい、認めてもらうことで、彼らの労働意欲をより高められたらと思っています。
私達が日常当たり前に手に取る商品も、見えないところでトラックドライバーが運んでいるんです。仕事の面白さだけでなく、こうしたドライバーの悩みや業界の課題など、これからも発信を続けていきたいと思います。
——トラックドライバーを経験した女性の声はとても重要ですね。
まだ人数が少ないので、女性ドライバーの考えや苦労は理解されにくいかと思います。しかし、業界内にとどまらず、物流に馴染みのない人にも、少数派の現状を少しずつでも理解していただければ現役女性トラックドライバーの働く環境も変わるかもしれません。
今後、彼女たちが気持ちよく日本の道路を走れる日が来ることを信じています。
(聞き手・構成=井澤 梓)