「仕事の中止・無期限延期」の嵐はやむ気配なし

コロナの影響で仕事がほとんど飛んでしまっています。

2月下旬から吹き荒れているこの「仕事の中止・無期限延期」の嵐は4月半ばになってもやむ気配はありません。大打撃どころの騒ぎではないです。

浅草演芸劇場
写真=iStock.com/TkKurikawa
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私の場合、今年頭に出した著書『教養としての落語』(サンマーク出版)が重版しているのと、本稿も含めた原稿料の積み重ねでなんとか糊口をしのいでいます。そうは言っても顧問税理士によると3〜4月の売上合計で昨年同月比90%ダウンでした。周囲の落語家もベテランから若手に至るまで、おびただしいほどのマイナスだそうです。もはや言葉になりません。

苦肉の策として、私は昨今はやりのZoomによる「プチ落語会」を企画してみました。みなさんの音声はミュートのため笑い声は聞こえてこないものの、笑顔を見てそれを頼りに語ってみたものでした。必死です。

すべての落語家にとって受難の年になりそうです。いや、落語家だけではありません。役者、演奏家のみなさまはもとより、「オール接客業」に災禍が訪れていることでしょう。

否、接客業だけでもありません。

現在の外出自粛による不景気は社会構造の変化をもたらすはずです。好不況にあまり影響を受けない職種の代表格である不動産業にしても例外ではありません。このままの状況が続けば家賃も払えなくなるテナントが増えてゆくことでしょう。

そして有料会員のいわば家賃収入を得ている「オンラインサロン系」のビジネスモデルも脱会者は増加し、収入減が顕在化するはずです。国難どころか世界難の様相を呈しています。

こんな時はどうしたらよいのでしょうか。