「貧乏人は食うモノも食えないから骨と皮だけ」というのは昔の話。いまは所得の低い人ほど肥満しているという事実を描いた『貧困肥満-新格差社会の到来』を上梓した。日本も世界的な経済危機の影響を受け、階層格差はますます広がっている。それに伴い、下流の体重も増加の一途を辿っているのは間違いない。

なぜ下流ほど太るのか。原因として考えられるのは、ファストフードやコンビニ食などの食べ物には原価を安く抑えるため、安いパーム油や高果糖コーンシロップという甘味料が使われているからだが、これが肥満を誘発するのである。