少しでも在宅勤務をスムーズに行うためにできること

そうとはいえ、今の状況では在宅勤務をせざるを得ない。どうすれば少しでもうまくいくだろうか。取り組んでいる人に、コツを聞いてみた。

・これを機会に、メールをできるだけ使わないようにする。各種チャットツールを活用する(外資系企業勤務)
→メールはいまやレガシーツールとなりつつある。メールからメッセンジャーに切り替え、コミュニケーションを簡潔にしよう。
・一番不利な人の立場で考える(メディア企業勤務)
→遠隔から参加している、育児・介護などと両立しているなど、一番不利な立場にある人がストレスを感じないようにコミュニケーションする。必然的にゆっくり、簡潔に話す必要がある。
・ビデオ会議では、リアクションを大げさに(大学教員)
→ちゃんと聴いている風にすると、互いにストレスがなくなる。
・ビデオ非表示を容認する(外資系IT企業勤務)
→化粧をしていない、部屋着で生活している、疲れてイライラしているなどの理由からビデオにうつりたくない人がいる。その場合、自分の姿を非表示にする権利を容認する。

今の試行錯誤を次につなげよう

・雑談、サボりを容認する(メディア企業勤務)
→ストレス解消の意味でも、孤立化を防ぐ意味でも、仕事に関係ない話を推奨する。
・ストレス解消のグッズを用意しておく(フリーランス)
→ヨガマットなどを用意。運動不足を解消する。
・やってはいけないことを決める(メディア企業勤務)
→例えば、個人情報を扱う仕事など。
・遊び心を大事にする(IT企業勤務)
→ZOOMの背景を変えるなど。

まだまだあるが、この辺で。とにかく、テレワークを行うにあたり最適かどうかを自分でデザインすること、ノウハウをいかに生かすかがポイントとなる。

最後に。現状は「(毎日)強制在宅勤務」にすぎない。コロナ後にこそ真の改革が行われる。テレワークの本質は、働く場所、目的、頻度などの組み合わせにあるからだ。現状の試行錯誤を生かし、会社と社会のあり方を変えよう。

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