ワースト20には年収700万超が3社

そのほかランキング上位には情報・通信業であるIT企業が目立つ。

情報・通信業の分類になっていないものの、前述のとおり2位のINESTは携帯端末販売が主力で、3位のGA technologiesはWEBサイトを手がける。10位のアドベンチャーは格安航空券の予約サイト「スカイチケット」、同10位のGunosyはニュース配信アプリ「グノシー」、13位のポートは就活サイト「キャリアパーク!」をそれぞれ運営する。ITと無関係な企業を探すのが難しいくらいだ。

ワースト10は、2005年上場のINEST以外、近年の上場というのも共通項だ。1.5年で4位のカオナビと1.6年で8位のNATTY SWANKYは19年の上場である。

調査対象2846社の平均勤続年数が15.5年、平均年収が615万円だったのに対し、ワースト300社の平均勤続年数は3.8年で平均年収は545万円だった。だが平均勤続年数の短さと平均年収の低さは正比例するとはいえない。4位のメルカリ、15位のリーガル不動産、20位のクックパッドの平均年収は700万円を超えている。

また「平均年収が高い“トップ500社”ランキング2019」で14位の日本M&Aセンターは139位、3位のGCAも286位にランクインしている。