女性は要注意、男性からの嫉妬

嫉妬というと、どちらも「女」偏の漢字のため、女性に特有のイメージがありますが、実は男性の嫉妬のほうが怖いといっていいほどです。男性同士はもちろんですが、女性に対してはなおさら強くなる傾向が見られます。自分より下だと思っていた女性社員が、会議で目立った発言をしたりすると、激しく嫉妬します。「あいつは枕営業している」などと悪質な噂を流すケースもあるようです。

一方で、嫉妬される側としては、上司や先輩に喪失不安を与えていることを自覚しておいたほうがいいと思います。嫉妬はする側に100%非がありますが、嫉妬されないように心がけることも大切です。嫉妬されると不愉快ですし、誹謗・中傷などで実害を被るかもしれないからです。

まず自分自身を振り返りましょう。会議などで目立つ発言をする人には「承認欲求」が強い傾向があります。よい意見を述べて、周りに認められたいという気持ちが強い。そうした承認欲求は誰にでもありますし、それが努力につながり、成功に導くことも確かです。ただ、承認欲求が強すぎると、他人の鼻につき、嫉妬の対象になりやすい。ですから自分自身と向き合い、承認欲求をうまくコントロールして露骨に出さないようにすることが大切です。

会議で何か発案するときは、上司や先輩に配慮し、周囲の協力や助言、指導のおかげであることを言い添えるとよいでしょう。自分一人のアイデアではないことを示すのです。また、上司や先輩の実績を評価したうえで、「より発展させていくためにこういうやり方はどうでしょうか」というふうに提案するのもよい方法だと思います。

【対策】周囲に対する感謝の一言を添えてみる

(構成=田之上 信)
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