会議で上司・先輩より目立つ発言

会議で積極的に発言し、意見や提案をすれば自分の能力をアピールできます。議論が活発になるほど会議は有意義なものになるので、そうした発言や意見は歓迎されて当然でしょう。しかし、あまり目立ちすぎると、それを快く思わない人がいるのも事実です。特に上司や先輩の嫉妬には気をつけなければなりません。

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嫉妬は人間の防衛本能に由来する感情の1つであり、誰にでも生じますが、嫉妬心が強くなりすぎると理性が働かなくなり、陰湿ないじめのような行動に発展しかねません。陰で誹謗・中傷される懸念さえあるので要注意です。

嫉妬する側の心理として重要なのは、「喪失不安」です。上司や先輩からすると、優秀な後輩や部下は自分のポジションを脅かす存在に見え、自分を追い越して先に昇進するのではないか、自分のポジションが奪われるのではないかという不安に駆られるのです。

精神分析の用語に「現実原則」があり、現実をきちんと直視し、自分にとって不快なことでも受け入れようとする行動原理です。要は損得勘定に基づいて、損になるような行動はしないということです。上司や先輩は自分たちの地位が脅かされる不安にさいなまれ、感情を抑えられず、誹謗・中傷する。現実原則で行動できなくなるわけですが、それによって自身の評価が下がる可能性もあります。