ママとしての仕事ができていると思う瞬間

逆に、嫉妬されてもその感情をうまくぶつけてもらえないときは、私がお客様にとって心の休まる場所をうまくつくり出せていないということ。ある意味で、嫉妬されるということは、私がクラブのママとしての仕事ができていると思う瞬間でもあるのです。

嫉妬をするにしても、その質には違いがあります。最も顕著なのが、女の子の前での嫉妬の表し方。「○○ちゃんは俺の横にずっといてほしい!」と、ストレートに言われる方は、すごく好印象です。部下の方は、上司の遊び方を真似されるので、上司が女の子に対する嫉妬を隠さず表現すれば、部下も気を抜いて遊べるんです。場を明るくする嫉妬や焼きもちができる方は、とても魅力的です。

また、集団の中で他人に花を持たせて、うまく嫉妬されないように立ち回る人も素敵です。「○○さんはすごい。あの案件も実は○○さんが動いたからなんだよ」と他人を持ち上げられる方は、大抵、自分のほうがやり手だったりするのですが、うまく嫉妬を回避するうえに、お連れの方も味方にしてしまう能力まであるように、私の目には映ります。

反対に、残念ながら悪印象を与えてしまっているなと思うのが、部下の前で仕事や他人の愚痴を延々と話される方。お酒の席で愚痴を吐くのはある意味正しいですが、「あいつは贔屓されている。俺が評価されないのはおかしいと思わないか?」といったことを、延々部下と女の子にされると、その席の雰囲気も悪いままですし、愚痴に同調しなければいけない部下や女の子も困ってしまいます。

また、あるお客様がほかのお店から私のお店へハシゴしようとしたとき「桐島ママのお店は、ママも若いし銀座っぽくないから、行かないほうがいいよ」と、ひきとめられることがあるようです。

女性は女性に怒りをぶつける傾向があるように思います。ドラマなどでも男性は浮気されたとき、女性に怒りをぶつけますが、女性の場合は、浮気相手の女性に復讐することが多いですよね。

ですが、私はそんな嫉妬の感情をうまくコントロールして、ここまで上り詰めたと思っています。

私が以前働いていた銀座のクラブでは、私より売り上げをあげて、多くのお客様から慕われていた女性がおり、私はその実力にとても嫉妬していました。いつも、「どうすればこの子を超えられるのか」と、悩んでいました。しかし、嫉妬を仕事へのエネルギーに変えて、「絶対にあの子を超える!」と、余計に仕事に励んだのです。その女の子の接客のいい部分は、同席したときに必死に盗むようにしましたし、売り上げを追い抜こうと、勉強も営業も頑張りました。