安定的に関係性を維持できるのは150人まで

知人のベルギー人のホテルオーナーは、結婚式の招待客は150人までがいいと言っていた。150人なら全員が一度にお互いを見渡せるので、ある種の一体感を持って動ける。人類学者によると、一種族の自然な人数もだいたいこのくらいらしい。150人の集団なら全員が顔を合わせることが可能で、集団としての意図と努力が生まれる。人類学者のロビン・ダンバーは、安定的に関係を維持できる友だちの数は150人だと言っている。これが、いわゆる「ダンバー数」だ。

もちろん、これより人数が増えても、小さなグループに分かれれば問題なく集まれる。参加者が150人を大きく超えると、「芋を洗う」がごとき会になる。野外音楽フェスティバル、ワールドカップ、タハリール広場、100万人の大行進、メッカへの巡礼、オリンピック。このような会では親密さやつながりは重要ではなく、莫大な数の群衆がエネルギーを発散して盛り上がることが目的になる。

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