イベントが成功するか失敗するかは、何人を集めるかによって大きく左右される。たとえば結婚式の場合は何人が最適なのか。プロフェショナルファシリテーターのプリヤ・パーカー氏は「あるホテルオーナーは150人だと言う。いわゆる『ダンバー数』と同じで、説得力がある」という——。
※本稿は、プリヤ・パーカー著・関美和訳『最高の集い方 記憶に残る体験をデザインする』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
出席者が8人以下だと意見に多様性がなくなる
どんな集まりにも適正な規模がある。「こうすれば会が盛り上がる」といった方程式は存在しない。はっきりとした基準があるわけではない。とはいえ、人数によって参加者が集まりから得られるものは違ってくる。
さまざまな人と活発な会話を交わせるような会にしたければ、8人から12人がちょうどいい。8人より少ないと意見に多様性がなくなる。12人より多いと、全員が話すのは難しくなる。ほんの数人だからと余計に詰め込んでしまうと、関わりの質が変わってしまう。その会で何らかの決定を下さなくてはならない場合は、船頭は少ない方がいいだろう。最高裁のような決定機関が奇数人で構成されるのは、必ずどちらかに決定を下すためだ。
わたしの経験からすると、集まりの規模には、目安になるマジックナンバーがある。ファシリテーターによってこの目安は違うし、ここに書いたのはあくまで目安だが、わたしの場合は6人、12人から15人、30人、150人だ。