元ライブドア社長の堀江貴文氏をはじめ、電気自動車テスラCEOのイーロン・マスク氏、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏と、世界中の起業家たちがロケット開発を進めている。そんなロケット市場の現状と将来を解き明かす。
月旅行を目指す前澤氏が乗る宇宙船
ZOZO創業者の前澤友作氏は、2019年9月12日に社長を辞任した。辞任理由について、前澤氏は「宇宙にどうしても行きたい」と述べた。2018年9月に発表されたとおり、前澤氏は月旅行を計画している。
宇宙ベンチャーの中で、世界的な代表企業が米国のスペースXだ。前澤氏が月旅行をする宇宙船の開発企業である。CEOは電気自動車メーカーのテスラCEOでもあるイーロン・マスク氏だ。スペースXが開発し、現在打ち上げを行なっている大型ロケット「ファルコン9」について、野村総合研究所の八亀彰吾主任コンサルタントは次のように述べる。
「現在のロケットの打ち上げ市場は、価格破壊を実現したスペースXのファルコン9が圧倒しています」
世界ではマスク氏のほか、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏を筆頭に宇宙ロケットの開発が進められており、民間企業による宇宙開発の新潮流は「ニュー・スペース」と呼ばれている。