星野リゾート社長の口ぐせ

星野リゾートの星野佳路社長の口ぐせは参考になります。同社の会議の光景がテレビのドキュメンタリー番組で放映されていたのですが、最も多かったセリフがこれでした。

「で、どうしますか?」

まさに自己決定感を誘発するセリフです。社員の方も、こうおっしゃっていました。

「社長は、自分の手柄にしてくれる。やるしかない」と。

これからはこう考えてみてはいかがでしょう。致命的なミスでないなら、それも本人の成長の肥やしだ、と。

実際、ミスは無意味なものではなく、部下に色々な気づきを与えてくれます。言うなれば、一見するとネガティブな存在である「ミス」が、彼らの指導役にもなってくれるわけですから、ミスを逆に利用しない手はありません。部下がミスしたら、こう言えばいいのです。

「失敗は次に活かせばいい。で、次はどうしますか?」と。

効果的な“ほめどころ”を知る

逆に、部下が成功したときは、もちろんほめます。

ただ、「よくやった」「おめでとう」「ありがとう」だけでは、とても「ほめ上手」とはいえません。ほめることで部下の「やる気」を高める上司こそが、「本当のほめ上手」。リーダーになったら、効果的な「ほめどころ」をぜひ覚えておきたいものです。

「あなたは、この1週間で部下をほめたことがありますか?」

私の研修でこう聞くと、9割の人が「ある」と答えます。でも、「何をほめましたか?」と聞くと、

・手伝ってくれたことに対して
・お願いしたことをやってくれたことに対して
・目標を達成したことに対して

といったように、「結果」または「努力」に対して、ほめていることが多いのです。