日本からハワイへの航空路線が増えたのは最近のこと

ふたつ目の理由は、観光地としての規模だ。

グアムは、ホテルを中心としたタモン湾地区ですべてが完結する。リゾートとしてホテルでゆっくりし、ビーチをエンジョイすることができる。しかし、それで終わってしまう。観光地が少ないのだ。ハワイはオアフ島以外に個性のある主要な島が5つもあり、何度行っても楽しめる。ハワイは、日本人が理想のリゾートと思う全ての要素がそろった場所なのだ。

日本からハワイへの航空路線が増えたのは最近のことだ。JALが日系エアラインとして初のハワイ路線を開設したのは1954年のこと。その後の新規就航までは1991年のANAまで待たなければいけない。2010年のハワイアン航空の就航から各社の参入が増え、2013年に大韓航空はロサンゼルス線をホノルル線に変更。2017年にはLCCのエアアジアXが関西空港からホノルル空港線を就航させている。

ARASHI HAWAII JET
画像提供=JAL
ARASHI HAWAII JET

現在、日本とホノルル間は、7社で週間132往復が飛んでいる。ハワイ島のコナも含めると、142往復にもなる。日本からの出発空港は、便数順に成田77便、関西28便、羽田21便、中部13便、新千歳3便でアメリカの都市の中では一番便数が多い。また、2019年11月に福岡空港からの便をハワイアン航空が週4便で新規就航を予定しており、根強い人気を物語っている。

ハワイ便は例外なく「行きは夜間便で、帰りは昼間便」

ハワイ便の大きな特徴は、往路は夜間便で、復路が昼間便となることだ。このパターンに例外はなく、各社横並びとなっている。飛行時間は、ジェット気流の関係で東京からでは往路7時間半、復路は8時間半程度となる。冬期は気流が強くなるので、さらに差がでる。

出発時間で最も早いのは「成田空港18:55発ユナイテッド航空902便」でホノルルには7:25に着く。最も遅い出発は「羽田空港23:55発ハワイアン航空856便」でホノルルには12:55に着く。両便の差は5時間だ。裏を返せば、ハワイ便の選択肢はこの5時間に限られる。