「日本にその気があるのなら、関係改善の用意がある」

日本の「終戦記念日」に当たる8月15日、韓国では毎年日本の統治からの解放を記念する「光復節」の式典が開催される。

忠清南道(チュンチョンナムド)天安の独立記念館で行われた式典で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこう述べた。

「日本が対話と協力の道へと進むならば、われわれは喜んで手を取る」

「光復節」の式典で演説する文在寅大統領
写真=AFP/時事通信フォト
2019年8月15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で演説する文在寅大統領(韓国・天安)

この発言は何を意味するのか。おそらく「日本にその気があるのなら、韓国も悪化した日本との関係を改善する用意がある」といったところだろう。

あくまでも日本次第と前置きしながら、日本との対話と協力を求めている。文氏は事態を収拾したいようだ。日本を強い口調で批判してきたこれまでの文氏の発言と比べると、かなり軟化している。

これまでの文氏の日本批判の発言を拾ってみよう。