岡本社長と羽根田みやび役員の2人が全権を握っている

「岡本社長は大崎会長の指示を守ることだけで上り詰めた人物です。また、あの時、最初に司会をしたのは羽根田みやびという吉本興業HDの子会社、吉本興業株式会社の取締役で唯一の女性役員です。吉本は岡本社長とこの羽根田が全権を握っているといっても過言ではない。羽根田が会見の途中で、『岡本さんがかわいそう』と泣き出したのであわてて引っ込めたといいます。

岡本の社員に対するパワハラは宮迫や田村亮がいうような、あんなものではない。岡本が会見で言った『冗談のつもりでテープまわしてないやろなと言った』も『親心で全員クビにするぞと言った』も、あれこそ宮迫のウソ以上の幼稚なウソ。誰もがわかる真っ赤なウソを平気でいうからあきれる。

でも社内ではあのよう詭弁が平気で通ってきた。日頃から社員は岡本の恐怖政治におびえている。また、テレビ局などの他社に対してもダウンタウンなどをかさに着ての横暴ぶりは目に余る。吉本が岡本体制である以上は付き合わないという会社もある」

このまま岡本体制が続くなら、かなりの社員や芸人が辞める

「世間では大崎会長が実権を握り、岡本は傀儡かいらいだと見られているが、最近はそうではない。大崎会長が岡本の横暴ぶりを把握しているとは思えない。また、岡本の権力が肥大化しすぎて大崎の目の届かないところも出てきている。しかし、知ったとしても岡本を処分することはないだろう。社内には、岡本が大崎のプライベートな弱みを握っているといううわさもある。

岡本は電通の特定の役員とのつながりが強く、電通との提携会社も作っている。吉本すべての人事権を岡本が完全に握っているため、そのようなことにも誰も口を挟めない。

財務は岡本の指示で動く羽根田が握っている。社員でこの二人の意にそぐわないために切られた者はかなりの数にのぼる。また、岡本の部下たちの横暴ぶりも目に余る。それでも今のままでは、大崎会長は岡本社長を切れないのではないか。

大崎会長は残しても、岡本社長は切らんとあかん。社員や芸人の間ではそういう声が上がっている。

大崎会長と親しいといわれる菅義偉官房長官が、岡本を切れとアドバイスすれば切るかもしれないが、今のところそういう助言をする人間はいないだろう。吉本の騒動はいったん治まったかに見えるが、このまま岡本体制が続くようなら、かなりの社員や芸人が辞めていくのではないか」