ぴったり自分に合うメガネを作って、矯正することが大切

毛様体筋を疲れさせないためには、常に網膜にピントがきちんと合う「正視」の状態で生活することも大切です。店ではメガネも扱っていますので、老眼になってからは自分にピッタリ合うメガネを自作してかけるようにしました。近視気味の人の中には、目を細めたり目の端を押さえたりすることでピントを調節する人がいますが、それは毛様体筋に負担をかけます。少しでも「見えにくい」と感じたら、ぴったり自分に合うメガネを作って、矯正することが大切です。

美しい瀬戸内海や島々を眺めて、目を休める。

また、紫外線も目にはよくありませんので、夏場に外出するときは注意していました。紫外線よけでサングラスをかける人も多いと思いますが、色の濃いサングラスは瞳孔が開くため、かえって多くの紫外線が目に入ってきます。ほどほどの色の濃さのものを選ぶか、しっかりと紫外線カット機能のついたものを選ぶといいでしょう。日よけの帽子も横からの光が入らないように、夏の間、360度全体につばがついている大きな麦わら帽子を被ってきました。

時計にはそれを身につけていた人の「唯一の歴史」が刻まれています。家族や大切な人の形見の時計の修理を依頼されることも多く、そうしたお客様の思いに応えることがこの仕事のやりがいです。

松浦敬一(まつうら・けいいち)
新光時計店4代目
1944年、新光時計店3代目の長男として生まれる。「時計の名医」として全国に知られる。現在は息子で5代目の光司氏と全国からの時計修理依頼に対応。
(構成=大越 裕 撮影=滑 恵介)
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