年収1000万円超でも保険が必要な人は?

では、年収1000万円超など高収入な人は、保険が不要かと言えばそうとも限らない。

例えば、自営業・自由業などが代表格。年収が高くても、公的保障が薄いため必要な保障額を十分にまかなえない可能性があるからだ。さらに高収入でも保険が必要な人の特徴として、「普段から家計管理ができていない」「収入に対して預貯金が少ない」「収入が減少しても柔軟に支出をスリム化できない」なども挙げられる。

具体的なモデルケースは、夫が会社員で、妻が専業主婦、子どもが小さく2人以上、全員、小学校から私立に進学予定。持ち家だが、多額な住宅ローンがあるといったご家庭は要注意だろう。

リスクが発生した場合に備える資金対策を行う手法を「リスク・ファイナンシング」というが、これを効果的に行うには、万が一何か起きた場合の経済的損失を「貯蓄」でまかなうのか、「保険」を活用するのかを考えておく必要がある。

リスクに対しては、それぞれのメリット・デメリットを把握し、どちらかを選ぶのではなく、両者のいいところ取りで上手に備えておきたいものである。

(写真=iStock.com)
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