【2】救急対応・病院探し編

「夜、娘の熱が39.5℃まで上がりました。すぐ救急外来に行ったほうがいいですか?」

【森戸】医療機関は午前9時から午後5時までの診療時間が多く、それ以外は時間外になります。ただし時間外は必要最小限の人数でやっているため、「急場をしのいで、翌日までつなぐところ」と認識してください。日中に比べて、できる検査も少ないし、処方できる薬も限られています。

判断に迷ったときは、♯8000にお電話を。もしくは市町村広報やHPを見ると、時間外で対応してくれる病院や医師会などの情報が載っています。近くの医療機関に電話して「時間外だけど行ってもいいか」と問い合わせるのもいいでしょう。

症状の目安としては、生後6カ月未満で、発熱、母乳やミルクを半日以上飲まない、咳が止まらない、何度も吐くような場合はすぐ医療機関に行きましょう。年齢が低いほど症状が出にくく、発熱だけでも重い病気ということがあるからです。それより大きい子は、咳がひどい、何度も吐く、痛みが治まらないなど、眠れない状態が続くようであれば救急外来へ。もし吐いたのが一回だけだったり、痛みが止まったなら、家で様子を見たほうがいいと思います。

【阿真】熱はあるけれど、機嫌もよく排泄も順調で、元気だったら救急外来に行かなくても大丈夫なケースが多いです。熱以外に+αの症状があったら、検討するようにしましょう。

「息子がゼーゼーと呼吸をしていて苦しそうです。何科に連れていけばいいですか?」

【森戸】子どもの病気は、なんでも小児科へ向かえばいいわけではありません。小児科は内科の子ども版。切ったり縫ったりは基本できません。

大人だったらどの科へ行くか考えると、間違いは減ります。ケガをしたら整形外科。頭を打ったら脳外科。皮膚や爪の疾患は皮膚科。ただし体温が上がって発疹がある場合は水ぼうそう、手足口病などの可能性があるので、小児科のほうがいいかもしれません。

質問のような症状は、鼻づまりがつらくて吸引してほしいのであれば耳鼻科でもいいですが、内科系なのでまず小児科でいいと思います。