また、「小児科/内科」「内科/小児科」という看板を掲げている診療所は、医師が1人であれば、専門の科を先に標榜しています。つまり、子どもに詳しいのは前者。内科だと子どもの食物アレルギーや成長発達についてよく知らないこともあるので、基本、未就学児は小児科専門に行くようにしましょう。

ただし、専門以外の科を標榜しても違法ではないため、小児を診る研修を受けていなくても、小児科を標榜する診療所もあります。一方で周囲に小児科がないという理由でよく勉強し経験豊富な内科医もいるし、関心が狭く不勉強な小児科医もいます。どの科がベストかは、足を運んでみないとわからないのです。

「引っ越してきて小児科を探しています。口コミサイトを参考に選んでいいですか?」

【阿真】私の家の近所に、優しくて「どうしますか?」と親に判断を委ねるA先生と、きつめで「こうだ」と言い切るB先生の、2つの診療所があります。決めつけられたくないママはA先生を、はっきり言ってほしいママはB先生を選んで、評価は真っ二つに分かれます。

どちらが正解ということはありません。人の評価はあくまで目安として考え、自分との相性で選ぶのが一番です。

【森戸】「患者満足度」と「いい医者」は、一致しているとは限りません。患者の言う通りやってくれると満足度は高くなりますが、それがいい治療かどうかは別問題ですから。なので口コミの評価は参考までに!

▼救急車を呼ぶか悩んだらまずはここへ電話
《#8000》
全国共通の小児救急電話相談の番号。住んでいる都道府県の相談窓口に転送され、小児科医、看護師が対処の仕方や病院に関してアドバイスをしてくれる。時間は限定されており、担当が少ないとつながりにくいこともある。
《#7119》
消防庁が開設する救急相談センター。365日24時間、大人の相談にも対応するが、設置されているのは北海道、東京、愛知、奈良、大阪のモデル地区のみ。#8000より緊急性が高く、救急車を呼ぶか迷ったときにはお電話を。