40代で遅刻やドタキャンをする人は、無能かバカ
だが、40代ではアウトだ。「いい年こいて、まだ自分では何も決められないポジションにいる無能か、仕事に段取りが付けられないバカなんだな」と思われることだろう。
もちろん、その会合の日時が決まった段階や数日前に「私は当日、カクカクシカジカの理由で遅れることがすでに見えております。皆さまで先に楽しんでおいてください」などと言える人であれば、無能やバカではない。また、警察官や消防士、医師など緊急度の高い職業に就いている人は、予定どおりに動けなくてもやむを得ないだろう。
要するに、「それなりの年齢になったら、安請け合いはやめろ」ということなのだ。人は事前の期待値が高ければ高いほど、裏切られた際、約束が果たされなかった際の失望感も大きくなる。
「期待値」なんて言うと大げさに聞こえるかもしれないが、たとえば合計6人の飲み会で、初対面の参加者が2人いたとしよう。そして、本来であれば場の盛り上げ役になるはずの1人が遅刻していたとする。初対面の2人がどうも雰囲気になじめず、他の3人がいろいろ話を振ろうと、配慮をしようと、なかなか席が温まらない……なんて場合、「アイツがこの場にいてくれれば」「なんで早く来ないんだよ!」と幹事はイラつくことになる。
たかが飲み会に遅れる程度のことじゃないか、と思うかもしれないが、幹事の側からすれば、その遅刻男も会全体のことを考えると重要な存在なのだ。
約束を守れない人間は、相手に甘えている
結局、初対面の2人が「明日は早いので」と、遅刻男が来る前に帰ってしまう。そんなとき、遅刻男から「会社出たなう! あと25分で着く!」なんてLINEが届きでもしたら、「遅ぇよっ!」と怒りすらおぼえるだろう。加えて、テンションの低いまま先に帰ってしまった2人が、今後、仕事をもたらしてくれたり、キーパーソンに引き合わせてくれたりする可能性のある人物だったとしたら、他の参加者は遅刻男に対し「この無能が!」となじりたくなるに違いない。
また、飲み会や友人関係の集まりには遅刻するくせに、仕事では遅刻しない人物もいる。こういう手合いも、あまり信頼はできない。「仕事なのだから、遅刻しないのは当たり前」「遊びよりも仕事を優先するのが社会人の常識」といった方便もあるだろうが、仕事相手だろうが遊び相手だろうが、他人様の時間を無駄にすることには変わりがないのだ。
いずれにせよ、遅刻やドタキャンは相手に甘える行為。その人物がいい年をしたオッサン、オバサンなのであれば、おそらくもう、付き合う必要はない。そいつはあなたを軽く見ているのである。