要介護認定2の母親が有料老人ホームへ行ってしまった

そんな暮らしが15年くらい続きましたが、数年前、母親に介護が必要になりました。要支援のときには、本人が面倒をみてきましたが、要介護2の認定を受けた頃から、母親の介護をするのが嫌になりました。

写真はイメージです(写真=iStock.com/KatarzynaBialasiewicz)

「ずっと守ってきてくれた母親だから、自分が介護すべきなのに」とは思うものの、母親が弱っていく姿を受け入れられなかったと本人は話します。

そこで、同じ市内に介護付き有料老人ホームを探し、母親は転居することになりました。入居一時金は2500万円、ホームへの支払いは月々25万円ほどです。施設を2つ見学して、すぐに選んだので、いい施設なのか、問題のある施設なのか、今でもよくわからないそうです。

母親には、遺族年金月17万円のほかに、終身で受け取れる年金がひと月約10万円あります。ホームへの支払いは母親の年金内に収まっていますが、困ったのは自分自身の生活費でした。

【家計と家族の状況】
貯蓄:3200万円
収入(障害年金):月6万5000円
支出:判明せず
親族:介護付き有料老人ホームに入所している80代の母親と、20年くらい音信不通の弟がいる(父は他界)

うつ病を患い、障害年金(2級)を受給していますので、ひと月6万5000円程度の収入はあるものの、今まで電気代やガス代の金額を気にする機会のないまま、生活のすべてを親に任せてきてしまいました。自分ひとりの生活にどのくらいのお金がかかるのか、見当もつかなかい状況だと言います。