「もっと聞かせてください」と聞き続ける
一方で相手からの印象がよければ転職に有利になるかもしれません。だからこそ、「テル・ミー・モア(もっと聞かせて)」とジェスチャーを交え、前かがみになり、話を聞きましょう。相手は「あなたにとって自分は大切な人」「自分の言っていることは意味のあること」だと思うようになります。インタビューの相手は今ではSNSで簡単に見つけられます。これをたくさん続ければ、あなたを助けてくれるネットワークができるのです。
ちなみにビジネスの商談などで大切なのは、相手の話を聞くことです。私は相手が自分に何を求めているのか探るため、最初は聞くことに徹します。簡単に言えば「もっと聞かせてください」と聞き続けるのです。
もし会話の途中で沈黙が生まれてしまっても、私はあえて待ちます。気まずい空気になるかもしれませんが、相手が口を開くのを待ちます。だいたい人って何かしら喋りたい生き物ですから。あと極力大きな机などをはさんで話すのはやめましょう。フォーマルすぎるとインタビューや商談はうまくいきませんよ。
私はこれまでさまざまな人にライフデザインを教えてきましたが、この世で一番不幸なのは成功者だと思います。彼らは「金も名誉もあり周囲に羨ましがられるが、今の状態が嫌い」で「身動きがとれない」のです。あなたもぜひ、本当の幸せは何か、ライフデザインを通じて探してみてください。
ビル・バーネット(Bill Burnett)
スタンフォード大学デザイン・プログラム エグゼクティブ・ディレクター
ライフデザイン・ラボの共同創設者。アップルのパワーブックのデザインで賞を受賞。デザイン・コンサルタント会社のCEOも務めている。
スタンフォード大学デザイン・プログラム エグゼクティブ・ディレクター
ライフデザイン・ラボの共同創設者。アップルのパワーブックのデザインで賞を受賞。デザイン・コンサルタント会社のCEOも務めている。
(構成=鈴木聖也 撮影=横溝浩孝 写真=iStock.com)