会議やランチは、だいたいムダ
ムダにしている時間はない! あなたはグズではない。恐れや不安をしずめる一番の方法は、なんでもすぐに取りかかること。だからやらなければいけないことの中で、もっとも怖いと思っていることを今すぐ始めよう。それが終わったら、ちょっと自分にご褒美をあげるのだ。
どうしても人と顔を合わせなくてはいけない状況は、頭を使って回避するといい。
会議やランチばかりしている人たちが、具体的にはどんなことをしているか知っているだろうか? あえてそういう場に行くことにも利点はあるが、だいたいの場合はお金のムダだ。会議に早めに行くのもいい。その理由が何かあるのではとビクビクしているからにせよ、クライアントは喜ぶだろう。
不安を防ぐシステムを作ろう
自分の不安を支えるシステムを作っておけば、同時に失敗を防いでくれることにもつながる。自分がうまくやっていけるように、部下や友人、家族、それにブレーンと連携を図っておこう。自分の土台を作るのが上手なら、足場を組むのだってうまいもの。ちゃんとやり遂げるためには、その場面(たとえば、子どもを誰かに預けて出張に行く場合)を想定しておくことで、自分が楽になるようなメカニズムを作ればいいのだ。
わたしの仕事仲間の中に、40代になってやっとADHDの治療を受け始めた人がいる。彼女が日常生活を管理するために医師から教わった方法は、わたしがやっているのとよく似ていた。リストをたくさん作ること、何事も優先順位をつけること、その日の仕事を、我慢できる程度にまで細かく分けること。たとえば、ちょっと我慢できないようなことを先にやって、次は簡単にできそうなことをやる(怖いけど、まずクライアントへの電話をかけて、その後は領収書をファイリングするとか、文章を書くとか、楽しめる作業にする)。すべてを、自分に合った手順にしてしまうのだ。