世界中を飛び回る建築家の隈研吾さんは、デザインチェックや仕事の決断を、わずか5分で済ませることも多いと言います。それを可能にするのが、隈研吾建築都市設計事務所社長をつとめる横尾実さんの「短時間でいかに効率よく伝えるか」を極めた「報告、連絡、相談」術。『社長のまわりの仕事術』(インプレス)で、経営トップのもとで働く人を徹底取材した上阪徹氏は「社長のまわりで働く人たちは、『報連相』も見事です」と語ります――。

社長への見事な「報告・連絡・相談」

エネルギッシュに動く経営トップのもとで日々、奮闘している人たちがいる。普通のビジネス書の読者の多くは、そういう人たちにこそ学べるのではないか。そんな思いから『社長の「まわり」の仕事術』(インプレス刊)という本を書いた。

取材したのは、カルビー・松本晃氏、DeNA・南場智子氏、ストライプインターナショナル・石川康晴氏、隈研吾建築都市設計事務所・隈研吾氏、中川政七商店・中川政七氏、サニーサイドアップ・次原悦子氏という6人の経営トップのまわりで仕事をしている13人だ。