「別に」「普通」「微妙」しか話さない子の対処法

●思春期の子どもに親ができること:その3
「翻訳デバイスをわが身に搭載せよ」
(売り言葉に買い言葉は無駄な努力)

思春期の子は誰でも「3語星人」である。親との会話は「別に」「普通」「微妙」の3文字で乗り切ろうとする。

3文字なら良いほうで1音も発語しないために、親が“お察し申し上げる”しかコミュニケーションが取れない場合もたくさんある。相手が親の場合のみ「省エネモード」にスイッチが入るので、親が省エネ回避を訴えるとその配線がショートしてしまうのだ。

つまり、こうなる。

「死ね!」「消えろ!」「ウザい!」「ムカつく!」「クソばばあ!」

▼「死ね!」「消えろ!」「ウザい!」のウラの心の叫び
写真=iStock.com/splendens

これは全てほぼ以下の意味が込められている。

「はいはいはい、いろいろと心配してくれているようですが、親の言動すべてが支配にしか感じられませんので、会話する気も起きません。もっとも、自分自身も何にイラついて、何にムカついて、どうしたいのか、どうすればいいかなんて皆目、見当がつきませんから、意見なんて発表できません。よって、とりあえずほっといてください」

親はこうした翻訳機能を身につけて「静観」するに限るのだ。思春期対策は「聞く、見守る、線を引く」という3カ条に尽きる。

親は普段は見守る姿勢を示し、わが子がチャクラ(エネルギーの集結部)を開いた瞬間(=親と話そうかなって思った瞬間)を見逃さず、傾聴する。口を閉じ、耳だけ開く。この姿勢に徹し、「ここまではOK」という、人としてやっていいこと悪いことのラインを毅然と示すことができれば、子どもはこじらすことなく思春期を通過していくだろう。