要介護度が違う両親への対応

親の介護は大変だ。とはいえ、どこがどのように大変なのかは、実際にはじまってみなければわからない。私の知っているケースでは、両親の「要介護度」が違ったことが仇になった。

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ご存じの通り、要介護度は身体の状況や、それによってどれくらいのサポートが必要かなどで決まる。たとえば、食事や衣類の着脱などは1人でも問題ないが、入浴や排せつの一部で介助が必要な場合は「要介護度1」。生活全般にわたって全面的な介助が必要な、いわゆる「寝たきり状態」の場合は「要介護度5」ということになる。