図1:過去、最悪だと思った会議
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図1:過去、最悪だと思った会議

最初に見るのは誰もが嫌う迷惑な会議です。「今までに無駄だと思った会議」を挙げてもらうと、ワースト3が、全社会議(18.7%)、社内の営業会議(11.8%)、課やチーム単位の定例会議(10.7%)となっています。

社内の営業会議は、一般社員が、半ば形骸化している会議の中身にうんざりしている一方で、マネジャー層は、伝えるべきものをとりあえず伝えた、という安心感があり、それほど嫌いではないようです。マネジャーは一般社員の気持ちにも配慮するべきでしょう。

課やチーム単位の会議に関しては、成績の不振などを理由に「つるしあげられる」ことも多いため、課長や係長など現場の責任者に評判が悪い傾向があります。

図2:今までに無駄だと思った会議・企業規模別
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図2:今までに無駄だと思った会議・企業規模別

さらに回答者が属する企業規模別に分析したところ、意外な結果が出ました(図2)。企業規模が大きくなるに従い、「全社会議は無駄だ」と思う人が減っていくのです。企業規模が大きくなるほど、顔と名前が一致しない人が増えるので、全社会議は無駄、と考える会社が多いはず、と思ったのですが、現実は逆で、滅多にお目にかかれない人と出会うチャンス、ということで、全社会議が行われているのかもしれません。実際、マイクロソフトは全世界から毎年、社員を集め、球場を借り切ってやっています。実質的な話し合いにならなくても、社員がビル・ゲイツの姿を拝み肉声を聞ければ会社の求心力が増す、という考えなのでしょう。