「声なき声」を聴き留めたい
会社の発展に期待し、夢を抱く社員に、それぞれの能力と努力で成果を出せる仕事を提供する。言い換えれば、1人1人の力を最大限に引き出し、戦力としていく。それこそが人事の基本、もっと言えば経営の要諦だ。だが、とかく人事には上司らの恣意が入り、個々の意欲は届かない。それでは、戦力の最大化は難しい。もっと、1人1人の「声なき声」を聴き留めた人事制度に、していきたい。
人事部門で5年目になった2000年春、人事制度改革の一環に「コンピテンシー診断」を導入する。若手にいろいろ調べさせ、出てきた案から選んだ。先進的な外資系企業が使っていた手法で、小路流に仕立て直した。
概略は、こうだ。成果を上げた人の事例を社内外から集め、朝早く出て誰よりも先に仕事の手配を進めたなど、成功要因を分析し、列記する。一方で、支店長や課長などの職務に求められる要素を、分類しておく。社員たちは、社内ネットで双方の内容をみて、自分の足らざるところを診断し、職位が昇格するには何を強化しなくてはならないかを、自ら考える。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告最小化で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント

