必ずしも有益とは言えない強制的な会議に出席することに時間の35%ほどを使っています。多すぎるのではないでしょうか。ジョナサン・スティフィ(ペンシルベニア州)


 

会議はビジネスでは必要悪「必要」のほうに大きな重点が置かれた必要悪です。会議は企業にある種のリズムを与えますし、インターネットの時代にあっても共通理解のためには一堂に会することもときには必要です。

しかし、多くの会議の問題点は、山ほどのスライドを単調に読み上げるだけの、だらだらした発表会のようになることです。結果、会議に満足するのはそれを招集した人だけで、他の人たちはみな、退屈でつまらないとぶつぶつ言うわけです。

あなたがリーダーなら、これを解決する方法は簡単です。会議を、自分がいかに優秀かという膨大な証拠を人々が並べ立てる場にするのをやめることです。どれだけ細かい点まで知っているかを示すデータ満載のスライドをだらだら読み上げる会議はやめて、真の議論を促し、全員を参加させるためのスライドを数枚だけ見せましょう。

あなたがリーダーでない場合は、これまでの型を破って、簡潔かつ明快なあなた自身のプレゼンテーション・スタイルを打ち出しましょう。びっくりする人もいるかもしれませんが、支持してくれる人のほうが多いはずです。サイレント・マジョリティはあなたと同じ疑問を持っています。退屈さのきわみをもたらすのではなく、議論のきっかけをつくるプレゼンテーションを望んでいるのです。

(回答者ジャック&スージー・ウェルチ 翻訳=ディプロマット (c)2007. Jack and Suzy Welch. Distributed by New York Times Syndicate.)