痛感した日・中「経営姿勢」の違い

2006年夏、執行役員でコンサルティング事業本部副本部長のときだ。「これは、自ら手がけねばならない」と思った案件が、届いた。中国最大の都市で商業や金融の中心地の上海市が、さらに空路と陸路を結ぶ大ハブ機能も発展させたいと、提案を求めてきた。

野村総合研究所 社長 此本 臣吾

虹橋国際空港を中核にして、北京と結ぶ高速鉄道や南京、杭州などとの都市間鉄道、上海市内へのバス路線や周辺都市への長距離バス網などを、どう整え、発展につなげるか。東京駅と羽田空港を統合した、あるいはそれ以上の規模と機能を揃えた世界最大級の総合交通ハブのプロジェクトで、隣接する産業都市づくりも課題。野村総研は、全体のコンセプトと開発計画の策定、総合交通ハブとして導入すべき機能の選択、周辺地域の産業発展のための戦略などを、受け持った。46歳のときから48歳まで、その陣頭指揮を執る。