働きながら「副業」で稼ぐにはどうすればいいのか。いろいろなところに埋まっている「ビジネスチャンス」について、当事者に話を聞いた。なかには「もうサラリーマンには戻れない」と語る人も。ネットを使った副業で稼ぐ「コツ」とは――。
収入は月額12万円で、年間150万円程度
経済産業省の調べでは、ネット化の進展によりIT技術者は現在17万人不足している。不足幅は年々拡大し、2020年には37万人に達する見込みという。
ここに副業の道を見つけた人もいる。投資家・石川貴康さんの妻は、自宅でWEBエンジニアの仕事をしている。もともとSEとしてシステム開発会社に勤務していたが、子育てのために退職。その後、「せっかくのスキルを活かしたい」と自宅でホームページづくりなどを請け負うようになった。
これまでに、ネットでフラダンス用品を販売する会社の公式サイトを企画・開発したり、「機動戦士ガンダム」のキャラクター商品や「ベイブレード」といった日本の玩具を海外に販売する事業のサイトを立ち上げたりしている。
収入は月額12万円で、年間150万円程度だ。もしサラリーマン家庭の主婦がこの程度の事業を始めるとしたら、個人事業主として確定申告をすることになるため経費計上などのメリットが大きい。たとえば新しいパソコンを購入しても業務用であれば経費となる。一般の兼業主婦がパートで働くことに比べて税制面でも有利なのだ。