「マイボトルはアリ」だが「マイボトルバカはNG」である

■マイボトルを節約の道に変えよう

もちろん、私もわかっています。スタバやタリーズの店内は雰囲気がいいのです。私もタイガーのマイボトルを手に、スタバやタリーズでよく仕事をしています(いわゆるノマドワーカーです)。自宅事務所で書くよりスタバのほうが原稿ははかどります。

決してドヤ顔でパソコンを開いて悦に入るわけではなく、「その一杯で20倍くらいの原稿料を稼げごう」ということにいつもこだわっています。ビックカメラで買ったマイボトルも3年は使いこんでいます。

スタバは世界のどの店もおしゃれな雰囲気だ。他社製のマイボトルを持って入ることははばかれる?(写真はイメージです)

しかし、「マイボトルでシアトル系コーヒーを頼む自分、エコでオシャレ」的な感覚でお金を使っている人は、そもそも節約志向があるわけではないでしょう。

エコ意識はもちろん大事です。マイボトル携行を否定するわけでもありませんし、環境や人権に配慮した「エシカル消費」もあっていいでしょう。

しかし一方で、このエコな習慣は、少額とはいえ事前のボトル購入という“投資”を必要とする行為。安易に始めることはもちろん、特に飲みたくもないものを日常的にダラダラ飲み続けるような習慣は回避すべきです。そうした行為は、少し大げさに言えば、十分な貯金をできてはじめて成立するものではないでしょうか。

節約の道を抜きにしたエコは要注意です。どんな高額出費も、どんな割安出費も、節約と満足のバランスを意識しない人はムダづかいをする人です。

生存戦略的には「マイボトルはアリ」ですが、「マイボトルバカはNG」なのです。

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