※以下はサンケイスポーツ編『極-KIWAMI- 超一流の世界へようこそ!18組の対論』(東京書籍)第1章「サッカーはエンターテインメントだ! フィールドという劇場」の抜粋です。
【小柳】この(A4判の)ノートはね、サッカーの試合を見て付けているの。槙野選手でもやっていないでしょ。自分が感じたことを書いているのよ。
【槙野】これはすごい!! さすがに、ここまではやっていないですよ。2015年のJリーグアウォーズで、「誰よりも見ている」っておっしゃっていましたよね。毎年、何試合ぐらいですか。
【小柳】この前、1年間で何試合かを計算したら2190試合。放送予定(一覧表)に蛍光ペンで、しるしを付けて、だいたい1日に5試合。仕事がない日は10試合ぐらい見ていますよ。
【槙野】(ノートをのぞき込んで)国内外を問わずですね。(J2の)「町田-岐阜」もある。どこの国がいいとかはありますか。
【小柳】リーガ・エスパニョーラ(スペインリーグ)のバルサ(FCバルセロナ)ですね。なるべくライブ(生放送)で。朝の4時半からライブを見て、さらに再放送も。バルサは下手をすると同じ試合を7回ぐらい見ています。
【槙野】すごい。それ、現役選手より、Jクラブのどのスカウティング(分析担当)の人より見ていますよ。
【小柳】でしょ!! それはね、ちょっと自信があるわ。
【槙野】次の仕事は、「Jリーグのフロント入り」でいいじゃないですか。絶対に、できますよ。うち(浦和)のスカウティングより、いいんじゃないですか。
【小柳】アハハ!! 分析担当者からの情報を、どれだけ練習から選手に落とし込んでいるのか、前から気になっているんですよ。大事なことじゃないですか。
【槙野】こんなにサッカーにのめり込んだのは、いつからですか。
【小柳】(アルゼンチン代表フォワード=FWでバルセロナの)メッシがプロデビューした12年前ぐらいから。メッシが世界で一番好きなのよ。技術も決定力もあって、アシストもする。あれだけの選手なのにモチベーションは下がらないし、プレッシャーにも負けない。人としても好き。誠実で野心もあって自然体で。あれだけの選手なのに、おごらないのよ、謙虚だしね。
【槙野】なるほど、分かります。