男のミスにつけこみ、レイプ犯に仕立てるシナリオ
LINEで憎悪の言葉が次々に飛んできました。
彼女は突然、竣太さんは「恋人」ではなく「他人」で、関係性は「本気」ではなく「遊び」だと言い出したのですが、何をたくらんでいるのでしょうか?
本来、恋人にせよ他人にせよ、性交渉の同意は必要です。とはいえベッドの上で毎回、同意を得ようとすれば、せっかくの甘い雰囲気は台無しでしょう。そのため、一般的には2人が恋人同士の場合、暗黙の了解(きちんとした同意は不要)で済ませることが多いはずです。彼女の論理に従えば、勝手にフェードアウトするような相手は恋人ではなく、そして恋人同士ではないのにOKをもらわずに性交渉に及んだらその行為はNGだ、と話をすり替えてきたのです。
「そもそも婚活パーティーで知り合ったので、『男女の仲』だと思い込んでいました」
困り顔で竣太さんは語ります。
私が竣太さんの言動に関してひとつ“致命的”なミスだったかもしれない、と伝えたのは「好きです。付き合おう」と切り出さなかったことです。そういうケースはあるでしょう。しかし、この2人の場合、彼女のほうが「交際していない」と翻意してきたら、あとで何を言われてもどうしようもなくなります。残念ながら、詰めが甘かったと言わざるを得ない。そして竣太さんの“悲劇”はさらに続きます。
彼女の復讐はまだ始まったばかりだったのです。