乳房再建、中長期の検査、肥満防止のための費用も

このように、がんの治療にかかるお金は多種多少であるうえに、生存率の伸びとともに高額化・長期化する傾向にある。

それらは、まとまったお金として出ていくこともあるが、それより怖いのは、ボディーブローのようにじわじわと家計を脅かし、いつの間にか当たり前の費用として居座っている場合だ。

とりわけ、乳がんとお金については、次のような乳がん特有の事情も抑えておきたい。

●乳がんにかかる年齢のピーク(40代後半~50代前半)は、働き盛り+さまざまな資金ニーズの重なりやすい時期であること。
●ホルモン治療なども含め、治療や定期検査が中長期(5~10年間)にわたること。
●女性だけに、治療の副作用などの緩和やQOLの維持(食生活の見直し、肥満防止など)を重視する患者が少なくなく、そのための費用を掛ける傾向にあること。
●遺伝子検査や乳房再建、先進医療など、検査や治療法において、複数の選択肢があること。

次回は、もうひとつの問題である「仕事と治療の両立」と、健常者の女性が今からやっておきたい対策法について紹介したいと思う。