自分の葬式にどれだけお客さんが来てくれるか

「最近、売れているベテラン連中とよく話題にするのは、長寿番組として有名だったタモリさんのお昼のバラエティが『どうして30年も続いたのか』ということ。あれは、仕事として義務的にこなしているんじゃなくて、スタジオに遊びに来て好きなことを素でやってる感覚だからでしょう。ふざけたことばかりしていても、視聴者に受け入れられていたと思うんです。

セールスパーソンもまったく同じです。素の自分を楽しむ感覚がないと、お客さまに受け入れられませんし、長く続けてもいけません」

『アメリカ本国を驚愕させたプルデンシャル生命の「売る力」2』プルデンシャル生命保険フェイスブック(日出ずる国の営業)運営事務局(編集) プレジデント社

水木道場は、やはり「素」の大切さが一貫したテーマのようです。そのためにも普段の暮らしを大切にしなくてはならない。そう力説します。

「仕事を長く続けていくためには、それまで何をしてきたか、毎日どんなことをしてるかが問われるんです。だから、『生き方だよ』と後輩たちに言うんですよ。生き方というものは、パッと装うことなどできません。取り繕ってもお客さんからは見え見えですから。

逆に、うちでトップの連中というのは、初めて会った瞬間に、お客さんが感動しているはずです。『素』であればこそ、ふだんの生き方がちゃんとわかる。

だから将来、自分の葬式にどれだけお客さんや友だちが来てくれるかで、セールスパーソンとしての真価が明らかになるのだと思います。そのために、単なる流しのような仕事はしたくないし、死ぬときを一番のピークにもっていきたいですよね」

※本連載は書籍『アメリカ本国を驚愕させたプルデンシャル生命の「売る力」2』からの抜粋です。

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