50代で60%以上の人が白内障になる

平松医師によれば、50代で60%以上の人は白内障になるといいます。しかし老眼と同じで、10代~30代と若いうちに手術をする人もいるそう。できれば1日でも遅らせたいものですが“年を取りやすい生活をしている人”は白内障になりやすいといいます。

平松類『1日5分かけるだけ! 100円メガネで視力は回復する! ! 』(永岡書店)。目が若返るためのケア、40歳から知っておくべき目の病気の基礎知識を解説。

「白内障になる人もいれば、ならない人もいるのですが、それは目のダメージと目の回復のバランスで決まります。目のダメージとは、怪我をしやすい生活や、目をこする生活、薬を飲んでいる、紫外線をよく浴びる人ですね。目は光のダメージを直接受けやすく、酸化(=老化)しやすいからです。だから進行しやすい人は、光をとても見ている人。パソコンのモニタもそうですし、一般に、紫外線が多い、南に住んでいる人のほうがなりやすいです」

目の回復とは食事、つまり栄養のバランスを指します。年を取りやすいのは、すなわち体が酸化しやすい状態であり、抗酸化物質が不足した食生活を送っている人だそうです。

「ストレスの多い方は老化しやすいですし、糖尿病の方もなりやすいです。過剰な飲酒で白内障が進んでしまうこともあります。メタボの人もなりやすいですが、逆に痩せすぎの方、治療でステロイド剤を使用している方、喫煙されてる方も注意が必要です。喫煙すると血管が収縮するので目の血流が悪くなり、発症の確率が2.8倍に増加するというデータがあります」