白内障を遅らせるには、紫外線を避けるべし
平松医師によると、目にダメージを受けやすい人、ストレスが多く、老化しやすい生活を送っている人が白内障になりやすいとのこと。具体的にはどんな対策をすればいいのでしょうか。
「光なら紫外線を避けていただきたいです。日傘やつばの広い帽子、UVカット機能の入ったメガネ(サングラスなど)で直射日光を避けてください。サングラスは色は関係ありません。紫外線の吸収率が問題なので、UVカットされていれば色がついていなくてもOKです。光から距離を取るのも大切です。スマホなどは特に注意ですね。30cm以上離して見るほうがいいです。
目への直接的なダメージも問題です。実は、目をかく、目をぶつけるといったことも白内障の原因になります。アトピー性皮膚炎の方は目をかくことで白内障になりやすい。ゴシゴシ目をかくのは、目に傷を付けているようなものです。大人でもアレルギーがあって、ついつい目をかいてしまうことが多い人は30~40代で手術というケースもありますね」
最近のメガネのレンズは標準でもUVカット機能付きのものが増えています。長らくメガネを調整していないという方は、一度チェックしてみましょう。
食生活で意識したいのは、酸化のダメージから守ってくれる成分、抗酸化物質の摂取です。ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンが目にいい、というのは有名ですが、ほうれん草に多いルテイン、果物のカシスに含まれるカシスアントシアニン、ビタミンC、ごま、大豆に多いビタミンE、納豆や卵に含まれるビタミンB2もいいそうです。
「過剰な飲酒はむしろマイナスですが、赤ワインにはポリフェノールという抗酸化物質が含まれているので、白内障リスクを50%減らすといわれています。また、どうしてもバランスを整えにくい方は、複合サプリメントを活用してもいいでしょう」
挨拶されても見えておらず気づかないと、相手との関係もギクシャクしがち。目の不調や病気は、人間関係にも影響を及ぼします。白内障は避けられないものとはいえ、進行は最小限に食い止めたいものです。