目の前にある食べ物や飲み物は、はたして体にいいのか、悪いのか。ボストン在住の医師・大西睦子先生がハーバード大学での研究や欧米の最新論文などの根拠に基づき“食の神話”を大検証します。
コーヒーは、たばこや酒と同様「不健康な嗜好品」とのイメージを持つ人が少なくありません。巷では、不眠になる、情緒不安定になる、発がん性があるなど、悪い噂がまことしやかに語られています。
でもコーヒー愛好家のみなさん、安心してください。無理にコーヒーをやめたり、控えたりする必要はないかもしれませんよ。その根拠となるのは、ハーバード大学栄養学科のロブ・ヴァン・ダム准教授ら同大学の研究者たちによる調査結果です。
研究開始当時(男性:1986年、女性:1980年)、調査対象者は40~50代の健康な男女約13万人で、その後18~24年間の追跡調査が行われました。そして「コーヒーは、がんや心血管疾患などあらゆる原因による死亡のリスクには関係がない」と結論づけられたのです。重要なのは「コーヒー=カフェインそのもの」ではない点。コーヒーは非常に多くの異なる成分を含み、カフェインの悪影響を打ち消す成分があるとも考えられています。もちろん不眠、不快、ふるえなどの症状があるなら、飲みすぎか体に合わないと考えられますので、控えてください。しかしダム教授らの調査では、コーヒーを1日6杯飲む習慣がある人でも、死亡率や健康への負の影響は認められませんでした。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント
(小澤啓司=構成)


