目の前にある食べ物や飲み物は、はたして体にいいのか、悪いのか。ボストン在住の医師・大西睦子先生がハーバード大学での研究や欧米の最新論文などの根拠に基づき“食の神話”を大検証します。

「塩分は控えめに」――健康ブームの高まりとともに、日本人の多くが、そんな意識を持っているはず。では、実態はどうでしょうか

世界保健機関(WHO)の食塩摂取上限目標は1日5g。米国では心血管疾患の予防のためのガイドラインで、1日3.8~6.0gを上限としています。日本では厚労省「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書で、18歳以上の男性は1日8g未満、女性は7g未満を目標値として設定。日本高血圧学会減塩委員会の推奨値は、1日6g未満です。

(小澤啓司=構成)
【関連記事】
先進国で食塩摂取が一番多い日本が、なぜ長寿国なのか
わが家の鍋の素は大丈夫か「体にイイ鍋、ヤバい鍋」
長寿日本一! 長野県民が、50年前に始めた習慣